文字で綴られた言葉は、
その記録と再生のはたらきによって、
語り手から時空を越えた、
多くの見知らぬ聞き手へと繋げていきます。
一人ひとりが蓄えた知識、 経験、 思想、 その他のさまざまな想い、
それらは、紙という素材を束ね、 記された言葉の集まりとして、
「知識の束」となり、一冊の本が生まれます。
インターネットによる情報革命によって、
全世界を飛び交う膨大な情報量を支えるデジタルメディアが、
情報のありかたを根本から変えつつあります。
けれど、このような時代の潮流にあっても、
書籍は情報源の中心的存在であり、
これからもそうあり続けるでしょう。
「紙に記した知識」である本の価値と存在意義を、
わたしたちは、なによりも大切にしていこうと考えています。